中高生の子供をイギリスの現地校に転入させるのは結構大変です。
- wsasaginomiya
- 2024年11月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月12日
ロンドン在住の西です
渡英して早くも1年が経過しました。当初、長男は高校1年生の時にインターナショナルスクールに転入し、次男は中学2年生で日本人学校に通い始めました。数か月後には2人とも自らの意思でイギリスの現地校に転校しました。
内弁慶だと思っていた次男も、積極的にクラスメイトに拙い英語で話しかけたり、携帯番号を聞いたりと、現地校の環境にすぐに順応しました。最近では自分で宿題の管理ができるようにもなってきたかなと思います。最初の頃は、手伝うどころか、私がほぼ全ての宿題をやっていたほどです。まるで息子になりすましたような気分でした!

こちらの英語(現地生徒にとって国語)はとても難しく、特にシェイクスピアなどの文学の宿題が大変でした。次男にとってはまだ勉強は苦戦中ですが、友達にも恵まれ、元気に登校できているので安心しています。ただし、2年後にはGCSE試験(こちらには「中学卒業」という概念がなく、この国家試験に合格しなければ進級できません)が控えており、9月からは試験対策のカリキュラムが始まりました。宿題の量も増え、手抜きが大好きな次男のため、毎回宿題の提出前に私がしっかりチェックするようにしています。
長男の寮生活
長男は今年の4月から寮のある現地校に転入しました。以前通っていたインターナショナルスクールには日本人の生徒が多く、帰宅すれば日本語環境のため、思い切ってロンドンから車で3時間ほど離れた田舎の街にある寮生活を選びました。
転校手続きも一苦労でした。まず、長男の英語力でも受け入れてくれそうな学校を探し、何度も入試担当者とやりとりを重ね、日本の学校から推薦書や成績表を取り寄せ、入学試験(数学、英語、非言語的コミュニケーションテスト、面接)の準備も大変でした。インターナショナルスクールで面接以外の試験を遠隔で受ける必要があり、そのため担任の先生に試験監督をお願いするなど、準備に時間がかかりました。
面接が特に心配だったため、「好きな教科や苦手な教科については必ず聞かれるよ!」と、想定問答を何度も練習しました。しかし、本番で予想外の質問が飛んできたのです。
先生:「好きな教科は?」 息子:「もちろん歴史です!」 先生:「どの時代の歴史が好きですか?」 息子:「…(沈黙)」
思わぬ質問に親子で冷や汗をかきましたが、結果的には無事に入学許可をいただき、転入が叶いました。ただし、学年は1つ下がり、現在はGCSEの1年コースというプログラムに在籍しています。通常2年間かけて学ぶ内容を1年で終えるコースなので、小テストも頻繁にあります。また、こちらでは授業態度や宿題の達成度、テストの成績が次の進学に大きく影響するため、内申点が非常に重要です。

新しい環境での挑戦
日本やアメリカとは異なる教育制度やカリキュラムの中、中学生、高校生からイギリスの現地校に挑戦するのはとても大変だと実感しています。まず、未就学児や小学生であれば、長男が受けたような入学試験は必要とせず、入学許可を出してくれる現地校は多いと思います。
転入後は課題に追われ、精神的にも辛そうですが、本人が頑張れば道は開けると信じています。子供の可能性は無限大…とはいえ、親として見ていても大変な挑戦です。日本に戻る選択肢はないので、やるしかありませんね😢